お知らせ

講習会・セミナー 炎症性腸疾患専門MR育成プログラム第4期スタート

トップオピニオンリーダーによる講演を実施
「我が国における炎症性腸疾患(IBD)を取り巻く環境の変化」

炎症性腸疾患(IBD)専門MR育成プログラムの第4期が7月にスタートいたしました。
トップオピニオンリーダーより基調講演として、「我が国における炎症性腸疾患(IBD)を取り巻く環境の変化」というテーマで、IBDの疫学や治療の進歩などの現状を踏まえ、医療従事者より求められる専門MR像について言及いただきました。


講演要旨は下記の通りです。
「1972年に難病対策として潰瘍性大腸炎調査研究班が立ち上がった当時は、日本における潰瘍性大腸炎は1,000人足らず、クローン病は約100人とされていましたが、最近では、潰瘍性大腸炎は22万人以上と厚生労働省指定難病の第1位となり、クローン病も7万人を超えています。IBDは原因が不明であり、根本治療がまだ無く、再燃・寛解を繰り返す疾患のため、速やかに炎症を抑える寛解導入、長期に渡って安全に治療していく寛解維持が治療の原則です。

日本では1996年に5-ASA製剤が臨床試験を行って初めて適応が認められました。その後抗TNFα抗体が導入され、大きく治療戦略が変わってきました。更に、5-ASA製剤、ステロイド剤の進歩、アザチオプリン・タクロリムスに加え、より抗抗体が出来にくい抗TNFα抗体が開発されました。最近では、今までとは異なる機序のモノクローナル抗体2種とJAK阻害薬が使えるようになりましたが、これらの新薬は、まだ副作用についての情報が少ないため、リアルワールドでしっかり調査することが必要です。
IBDは、いろいろな治療法があります。一人ひとり違う病態の患者さんをどう治療していくかという課題に対して、患者さんへの情報提供の上で、医師、薬剤師、看護師が皆で相談し、チーム医療として取組んでいます。自分で培った今までの経験、文献のエビデンス、これらを全て集めて治療にあたります。“自分の経験をしっかり考察し、常に議論し学んでいく”、これが本当の専門医だと思います。将来は全ての患者さんが、普通に元気でやっていけるような根本治療がでることを期待しています。」

また、「MRの中には、自社の薬の良いところだけを言い、悪いところを言いたがらないMRもいる。専門MRを目指す皆さんは、できるだけ情報を集めて、正確で偏らない情報を提供していただきたい。医療に従事する者は、常にこれでいいのかと悩みながら治療をしている。MRも同じ姿勢であってほしい。また、専門医以外の医師に現在の治療を紹介し、専門医を繋ぐ、そこにも関わって欲しい。」と期待を述べられました。
プログラムに参加したMRは、「常にこれでいいのか」という自問を念頭に、正確で偏らない情報を提供できるMRとして自己研鑽に努めています。

講演の様子2 講演の様子2

アポプラスステーションでは、MR全員がプライマリーケア全般に適応できるジェネラルMR(G MR)としての知識、技能、態度を身につけ、その上で、プロフェッショナルMR(G MR plus)を育成しています。現在、G MR plusの専門領域研修システムは、オンコロジー(がん)、IBD(炎症性腸疾患)、CNS(中枢神経疾患)の3つがあり、自社製品を持たないCSOならではの立場から、製品軸に偏らない公平な目線で情報提供ができる“医療従事者から求められるMR”を育成しています。
私達の想いに賛同していただけるMR、他業種の方がおりましたら、是非、アポプラスステーションの門を叩いてみて下さい。

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